講演動画を初公開 「2014年の日中関係を展望する」
2014/04/13
講演動画を初公開
日中関係学会副会長兼東海日中関係学会会長
川村 範行 (名古屋外国語大学特任教授)
平成26年1月18日(土)、名古屋市中区の名古屋学院大学栄サテライト(中日ビル7F)で開催された東海日中関係学会の公開研究会にて、「2014年の日中関係を展望する~中国の対日国際世論戦への対応」と題して講演を行った。この講演を全動画(YouTube)で掲載している。時間約23分。
動画:https://www.youtube.com/watch?v=titdiWAB2Gw&feature=youtu.be#t=_m_s
講演要旨
①首相の靖国参拝に対し、中国は国際世論による対日包囲網を展開している。「戦後秩序を否定するもの」という批判に対し、日本は孤立を回避するために国際世論対策を急ぐ必要がある。
②中国と米国はともに相手国を最も重視し「新型大国関係」を形成しようとしており、日本の存在は低下している。「米中関係」が日米関係より優先するという現実を直視し、日本は近隣外交を抜本的に立て直す必要がある。
③中国・韓国と外交・安全保障(非伝統的分野での安全保障を含む)など多角的対話を構築し、民間交流も増進していくことが肝要である。
④尖閣問題については、島周辺での偶発的な衝突を防ぐために日中両国間で危機管理メカニズムを早急に確立するとともに、「係争棚上げ(共同開発)」を視野において政府間で話し合いを進めるべきである。